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僕の妻がおかしくなった。

 

最近はガラントモンスターというゲームにはまっているらしくて、家事は完全に放置している。

 

小学生になる息子も「ママの頭おかしい」と呟いていた。

 

ただゲームにはまっているだけなら見過ごそうと思ったのだが、異変が起きた。

 

 

 

「私はガラモンマスターになる」

 

 

 

最初、何を言っているか分からなかった。

 

きっとゲームのキャラになりきっているのだろう、僕はそう高を括っていた。

 

 

 

アニメで「ゲットだずぇ」と言っているキャラになりきっているのだろうと。

 

 

 

夜、寝室で妻をロープで縛っているときだった。

 

 

 

「私・・・旅に出たいの」

 

「はい?」

 

「私、ガラモンマスターになりたいの」

 

 

 

まだ言っているのかと思ったが本気らしい。

 

 

 

「ゲームにはまりすぎじゃないか。最近家事もやってないみたいじゃないか」

 

「ガラマスになる!!」

 

 

 

彼女はいきなり服を着替えて、冒険の支度を始めた。

 

 

 

「何してるの?」

 

「明日の朝発つ」

 

 

 

朝目覚めると、彼女はいなくなっていた。

 

小学生の息子もぽかーんとしていた。

 

 

 

「父ちゃん。なんでガラモンすぐハマってまうん?」

 

「知らんがな」

 

 

 

そうして、僕の妻を探す旅が始まったのだ。これは僕の序章の物語である。